「サンデーうべ」掲載 医療クエスチョン? No.12
Q.ジェット水流によるインプラント義歯の清掃
インプラントを長年において長持ちさせるには、メインは歯ブラシであります。
口腔清掃が不可欠です。口腔清掃は日々患者様が点検する者であります。さらに口腔清掃を徹底させるためにジェット水流の使用を勧めます。
まず、最初、歯ブラシ、歯間ブラシにより、プラーク(歯垢)をとりのこします。歯ブラシで取り除かれたプラークはうがいで大部分取り除かれます。
しかし、一部は歯肉とインプラントの間の溝や、インプラント間の連結の下に残り、すぐ、バイオフィルムという膜を形成し、炎症を起こします。そこで完全にプラークを除去することが必要になってくるわけであります。
その一つの方法として、ジェット水流の水圧による方法があります。まず、電源が必要になります。使用方法は非常に簡単であり、ジェット水流の噴射口をインプラントと歯肉の間に向けて流水をあてます。ジェット水流の圧は自分に合った圧に調整してください。
夏は水道の水を直接使用できますが、冬は水道の水は温めて使用してください。冷たいと痛みを感じます。
歯ブラシで取り除かれたプラークを完全に水圧で洗い流すことが主目的でありますが、歯肉のマッサージ効果もあります。さらに殺菌効果を高めるために、適当なクロールヘキシジン溶液などの洗浄液を使用することも可能であります。
一度、歯科医師や歯科衛生士に相談ください。
山根歯科医院 院長
山根 進
「サンデーうべ 掲載(平成22年10月28日)」