山根口腔インプラント研究所からの伝言 No.7
山根歯科医院 院長 山根 進
最初はインプラントの金属として何がふさわしいか、生体に対して観和性のある材料はなにかを求めて研究されていました。その結果、チタンが生体に対していちばん観和性がよいということになり、現在は純チタン、チタン合金が使用されています。次にインプラントのデザインすなわらインプラントにカが加わったとき、インプラント体全体にこまなく力が分散されるかをコンピュータで研究されるようになりました。その結果、ネジが付与したテーパー型のインプラント体が利用されるようになりました。
次に、インプラント体を術者の手動でCT (3 次元エックス線断層撮影)と経験に基づいて、埋入しておりますが、コンピューター主導でインプラントを顎骨内に埋入できないかということになりました。インプラントを薄い顎堤に正確に埋入することも、また2本以上のインプラントを平行に埋入することもCT とコンピューターの組み合わせによって初めて可能になりました。インプラントを埋入後、上部構造をコンピューター(CAD/CAM ) で作製できます。しかも従来の製作物よりもよくフィットした上部情造物が出来上がります。
このようにコンピューターなしではインプラントのことは語られません。ここで、一番失敗が許されないのが、コンピューターによるインプラント埋入であります。インプラントの埋入部位を最初間遣えると、下歯槽神経を傷つけたり、上顎洞に貫通したり、 場合によってはインプラント体が顎堤の側方へはみでたりしますので、一つ一つの埋入課程を最大の注意をはらい、実施しています。
インプラントコンビューター支後
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