山根口腔インプラント研究所からの伝言 No.8
ジルコニアによりメタルフリーの時代へ
山根歯科医院 院長 山根 進
従来、インプラントのかぶせものとして、天然歯と区別のつかない配色が可能であり、しかも透明感のある焼付けポーセレン（メタルボンド）を最高の人工歯として推薦してきました。しかし、内面のフレームや土台は金属であり、破折により金属面が露出することがあります。また金属アレルギーの問題もあります。
現在、審美性やメタルフリーを求める患者様の要求により、金属に変わる差し歯やブリッジの歯科治療にジルコニアが使用されるようになりました。ジルコニアは固く、セラミックナイフやはさみなどに使用されています。色は白っぽいですが、現在、いろいろ工夫され、歯科のかぶせものであるクラウンやブリッジに臨床的に使用されるようになりました。
当院ではメタルフリーをめざして、積極的にジルコニアの土台やクラウン・ブリッジに使用しています。前歯部の審美性を要求される部位にたいしては、土台もジルコニアで作製します。かぶせる物は内部のコアをジルコニアで作製し、その表面にアルミナセラミックを盛りつけ、色、透明感を天然歯と同じように仕上げています。（セラミック、ジルコニアフレーム）また、臼歯部は透明感をそれほど要求しないが色は天然歯と同じにしたいという要求にたいしては、ジルコニアで作製したクラウン・ブリッジに天然歯の色を着色して仕上げています。（ジルコニア、ステイン）。色は気にしないという患者様には白色に近いジルコニアで冠をを作製いたします（ジルコニア冠）。
当院では患者様の要求に答えて、3種類のジルコニアによるクラウン・ブリッジを作製することができ、ご相談に応じます。
インプラントコンビューター支後
| セラミック・ジルコニアフレーム（歯冠色、審美、透明感、前歯部位） |
| ジルコニア・ステイン（歯冠色、臼歯部位） |
| ジルコニア冠（ジルコニア色） |
