山根口腔インプラント研究所からの伝言 No.9
山根歯科医院 院長 山根 進
インプラントをするにあたり、山根歯科医院ではいろいろな検査を行います。
まず、患者様の健康状態を把握するために、問診を行いますが、特に癌、リューマチ、骨粗鬆症などでビスフォネート製剤を服用されているお方は申し出て下さい。血圧は160/95mmHg以下であれば、心配なく、またお薬を飲んでコントロールされておれば、大丈夫です。口腔内写真、診断用模型はインプラント術前、術後の比較のため、または経年変化を観察するのに必要であります。
全身の健康状態を数値として把握するために、血液検査をおこなっており、B型、C型肝炎も調べます。チタンはアレルギーが少ないと言われていますが、学術論文などで紹介されておりアレルギー検査をおこなっています。全額をエックス線撮影するオルソパントモでは全体の顎骨、歯牙植立状態を観察し、局部はデンタルエックス線写真を撮ります。さらに、確定診断するために、CT断層撮影を行います。これは、インプラントする部位の顎骨の状態(水平面、全頭面、矢状面)を観察することができ、オルソパントモではインプラントが可能であっても、CTでは顎骨の厚みがなく、骨移植や骨補填剤を使用しなければならない場合がわかることがあり、また、どのインプラントが使用が可能か、例えば、インプラント体の長さ、大きさを決めていきます。我々術者にとっては、インプラントする場合、CTは必要であり、立体画像を頭に浮かべることも容易にできます。しかし、患者様に説明するにあたり、CT像ではわかりにくいという意見も聞きますので、CT像から立体画像をを作製し患者様に解りやすく説明し、理解していただいてインプラント手術を行っています。
a.問診・血圧測定 b.口腔内写真 c.血液検査(B,C型肝炎を含む) |
d.診断用模型(ステント作製を含む) e.チタンアレルギー検査 |
f.X線検査(デンタル、オルソ) g.CT断層撮影 h.立体画像作製 |