山根口腔インプラント研究所からの伝言 No.14
山根歯科医院 院長 山根 進
当院で使用しているインプラント体はストローマン社製のポーンレベルインプラントです。 このインプラントはカスタム (自家製)インプラント支台を作製することにより、審美ゾーンの前歯部位にも、機能ソーンの臼歯部位においても十分利用できます。
自家製インプラン ト支台は確実に BLインプラン トに装着され (Crossfit コネクション)、またインプラント体上部における骨吸収 を防止する機構が傭えられています (Platform スイッチング)。 カスタムインプラント支台は歯肉の形態に併せて、CAD/CAM装置 (Straumann CARES) によって、チタンばかりではなく、ジルコニアでも作製することができ、審美性を回復します。
当院では BLインプラン トのアナログを印象採得し、CARESによるスキャンをし、支台を画像作成し、ドイツの技工所に送付します。そうすると、約ー週間でカスタムインプラント文台が出来上がってきます。これを口腔内で試摘し、 再度噛み合わせを確認し、 上部構造を作製する技工所へ送付します。
上部構造は用途によって, ジルコニアボンド (ジルコニア+セラミック)、メタルボンド (メタル+セラミ ック) やジルコニアステイン (ジルコニアのみ) などがあります。
自家製インプラント支台によって、支台の辺縁、およ びクラウンの辺縁を歯肉縁下1ミリにもっていくことができます。そうすることによって、合着時の残留セメントによるインプラント周囲粘膜炎、インプラント周囲炎を未然に防ぎ、インプラントを長期の成功へみちびくことができます。場合によっては合着のかわりにネジ止め (スクリューステイン) にすることも可能であります。
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