山根口腔インプラント研究所からの伝言 No.21
理事長 山根 進
基本的には、インプラント手術に耐えうる体力とインプラントする部位の骨量があれば、インプラントはできると思います。
歯を抜くことが禁止されている人はインプラント手術ができません。
骨がインプラントするに十分あっても、高齢者になると、おおくの病気を抱え、しかもそれにたいするお薬が投与され、それを確かめてから、インプラント手術をすることになります。特に,高血圧、糖尿病になっておられる人が多いです。
お医者さんによって管理されており、収縮期血圧で140mmHg以下、糖尿病でHbA1c7.0以下であれば、お医者さんと相談の上、インプラントをするかどうかをきめていきます。
心筋梗塞や狭心症の既往歴があっても、発作後6か月経過し、心臓の合併症(不整脈や弁膜症など)がなく、薬で良好にコントロールされておれば、できないことはないですが、担当医と相談の上、決めます。
インプラントというより、抜歯などの外科処置が問題になっている骨祖鬆症の薬ビスフォネート(BP)製剤を飲んでいる人はあらたにインプラントをするためにはインプラント手術をしなければなりませんので、しないほうがよいとおもいます。
女性は閉経後、骨密度の低下がいわれており、BP製剤をのんでおられる方がおおく、気をつけなければなりません。
上下顎骨とも、基底骨に歯槽骨が乗っかっている状態であり、歯がぬけると、歯槽骨は吸収して、個人差はありますが、時間とともに、高齢になるとともに、基底骨だけになります。そこに骨量の変化、骨密度の変化があらわれ、それがインプラントに可能かどうかを審査してきめます。
いま現在、口腔内にインプラントが入っているひとはインプラント長持ちさせるために、十分口腔清掃をしてください。当院ではメインテナンスとして、希望者には定期的に口腔清掃をおこなっています。
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