院長ご挨拶 山根歯科通信Vol.01
アンチエイジングの歯科医療 お口はアンチエイジングから切り離せない大事な器官
アンチエイジング医療とは、我々がいつまでも若々しく健康でありたいという願いをかなえる予防と治療であります。
口腔はアンチエイジング医療の一つである『生活の質の向上(QOL)』に重要な役割をなしております。
口腔は体の栄養摂取すなわち食べ物を食べる器官であり、また社会のコミュニケーションの手段である会話をする器官であると同時に、顔の一部の審美性を獲得する器官であります。
口腔の加齢現象に影響する最大の原因は、歯が抜けて無くなることです。 人の歯の平均寿命は、臼歯で60歳、前歯で67歳、一方、人の平均寿命は80歳であり、人は歯の寿命より約20年長く、老人のQOLの低下の原因にもなっています。それで、平成元年に厚労省と日本歯科医師会が8020運動を提唱し、現在もこの運動は続けられています。
臨床において、歯が20本あれば、食事に困らないというデータがあり、それに基づいて80歳で20本歯牙がある人は21.1%であります(平成17年度歯科疾患実態調査)が、さらに%を上げていきたいと考えています。
そのためにはまず口腔清掃によって、歯周疾患をなくすことが重要です。
歯周疾患は生活習慣病であり、自覚症状なしに進行します。特に喫煙は歯周疾患に悪影響を及ぼします。また、歯周疾患の細菌が血液で循環して心臓や腎臓病を引き起こすことも知られてます。
山根歯科では7名の歯科衛生士が皆様方の口腔清掃のお手伝いに力を注いでいます。お口の健康状態を保つ為にも、1〜2ヶ月に1回のペースでの口腔清掃をお勧めしています。すでに歯が抜けて、QOLが低下している人には、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどの回復処置がありますので、ぜひとも相談にお越しください。
山根歯科医院 院長
山根 進