歯科治療とお薬の副作用の注意 山根歯科通信 NO.14
ビスフォスフォネート(BP)系による顎骨壊死
BP系薬剤による治療中に歯を抜いたり,インプラントなどの外科処置、また、入れ歯が合わなくて歯ぐきに潰瘍ができ、その上お口の中の不衛生の条件が重なった場合、あごの骨に炎症が生じ、更に、壊死する(骨が腐る)顎骨壊死がみられることがあります。
発生頻度は注射用の薬で0.8〜12%飲み薬で0.01〜0.04%と報告されています。
BP系薬剤はどんな人が飲んでいるか?
・骨粗鬆症(BP系ではない薬を服用している方もいます。)
・悪性腫瘍による高カルシウム血症や骨転移をしている場合。
顎骨壊死とは・・・
歯ぐきの部分の骨が露出する。特に歯を抜いたところに多い。
無症状の場合もあるが感染が起こると、痛み、あごの腫れ、膿、歯のぐらつき、下唇のしびれなどが出ることがあります。
当院では、初診の方に問診表にて、骨粗鬆症の治療の有無を伺っていますが、定期的に通院されている方も該当される場合、担当医又は受付にお伝えいただけたらと思います。
国内で販売されているBP系剤一覧
(ビスホスホネート系薬剤と顎骨壊死 監修 社団法人日本口腔外科学会より)
山根歯科ニュース 「サンデーうべ」に院長の記事掲載
2009年6月26日、2009年8月28日に宇部日報発行の生活情報誌「サンデーうべ」に院長の記事が掲載されました。
Q. インプラントでも骨吸収は防げない