「サンデーうべ」掲載 医療クエスチョン? No.4
Q.インプラント オーバーデンチャーとは何でしょう?
年をとり、歯が全て無くなると、皆様入れ歯をいれておられます。顎の土手がしっかりしておれば、入れ歯の安定もたやすく、食事も不自由なくしやすいです。しかし、年月が経ち、顎の土手が無くなるたびに入れ歯を作り替えなければなりません。その度ごとに、入れ歯の安定が悪くなり十分食事ができなくなります。すなわち、歯科医の言う、難症例の入れ歯が多くなってきます。
難症例の入れ歯になると、入れ歯の調整が難しく、患者様は何度も来院し、そのたびごとに調整をするのですが、今度はちがうところが痛くなり、来院を繰り返すことになります。最後には入れ歯を作り替えることになります。
原因は入れ歯が動きすぎて、粘膜とこすれて、粘膜に傷ができることによります。そこで入れ歯の名人が必要になってきました。しかし、現在はチタンの棒を顎の骨に打ち込み、簡単に入れ歯を安定することができます。(インプラントオーバーデンチャー)難症例の入れ歯が動かなくなり、食事ができるようになります。
それからもう一つの長所として、歯がないためにおこった顔の変形を取り戻して、以前の顔形に回復することが可能になってきます。チタンの棒は症例により1本から4本以内で十分ですが、手術を必要とすること、自費診療(約50万円)であることが短所であります。
手術と言っても1本15分程度であり、一日でインプラントオーバーデンチャーを仕上げることも可能であります。
山根歯科医院 院長
山根 進
「サンデーうべに掲載(平成21年6月26日)」