骨粗鬆症の治療薬（ビスフォネート系） インプラント くすりの手帳 おくすり手帳 口腔清掃　>

薬局で、骨粗鬆症の治療薬（ビスフォネート系）をもらうと、必ず、歯の治療をするときは、歯医者さんにご相談してくださいと、口頭で言われるか、注意した紙をいただいていると思います。

抜歯などの外科的処置を行った後、しばらくして、歯槽骨の露出、腫脹、疼痛を伴う炎症や顎骨の壊死が起こることがあります。頻度として、投薬の場合、1万人に1〜2人程度であり、注射の場合、100人に12人程度で発症いたします。問題は治りにくいことです。

歯の治療はどうするか？まず、骨粗鬆症の投薬開始前に観血処置をしておく。投与中であれば、投与期間にもよりますが、投与中止が可能であれば、処方医、歯科医師、患者様で相談して投与中止後、外科的処置を行います。たとえば、治療3ヶ月前より薬を中止して、治療終了3ヶ月後からまた投与を始める場合もあります。

基本的にはインプラントを勧めませんが、処方医、患者様と相談の上、インプラントをするかどうかを決めます。骨粗鬆症の薬といっても、ビスフォネート系だけではありませんので、歯科医師に薬の手帳を見せて、確認してもらってください。

外科的処置を行わなくても、口腔清掃が悪いと発症することがあり、インプラントしている、していないに限らず、特に口腔清掃が必要であります。必ず、月に1回か、2ヶ月に1回は歯科医院に行って、歯科衛生士によるプロの口腔清掃を受けてください。
それが一番の予防になります。